ギャッべの嫁入り。

ギャッべの嫁入り、、、

ふざけたタイトルですが、

愛着のあるギャッべの納品先が決まると、

私たちスタッフはそんな気持ちで最後の手入れをするのです。

 

まるでお嫁に出す母の気持ちでしょうか。

気に入っていただいて、ご縁があってご納品に至るわけですが、

ギャッべの魅力はそこから更に深まるんです。

 

使っている私たちも愛用者の一人として、

その魅力を実感し続けています。

 

使い込むほど、なじんで心地よくて期待以上の機能を発揮するギャッべ。

そこにあるだけでほっこり癒されるのですが、

実は天然のウールってすごい機能があるんですよ。

 

吸湿性と放湿性に優れているウールは、

別名「呼吸をする繊維」と言われます。

冬はそのなかにたっぷり空気を含んで暖かいし、

夏は通気が良くひんやりサラっとしています。

 

そして、音。遮音、吸音効果は驚きです。

フローリングの多い最近の住宅は、

一見スキッと、モダンですが反響音や埃にストレスを感じることも 多いかと思います。

ギャッべを置くことで、緩和されるんです!しかも床暖いらず!!

 

さて、今回お納め先が決まったギャッべは、

80㎝幅の3メートル近くある長い形なので なかなかご決定までいかずに店頭にいたのですが、

古き良き時代の毛足のとっても長い 「ざっくり感ボワっと感」たっぷりの逸品です。

実は私もその時代の同タイプの長いギャッべを廊下に敷いてます。

(廊下にってちょっと贅沢ですが、、、。)

 

家に帰って、廊下のギャッべの上を歩きリビングへ。

「お帰りなさい」って迎えてくれる優しいふみ心地がホントにいいんです。

小学生の男の子がおりますが、階下への音は全く気にならないほど!

 

強いて難を言えば、毛足が長い分遊び毛が出ます。

 

ですが、これは通常のおそうじ(掃除機や絞った雑巾で拭くなど)で全く問題ありません。

すっきりサッパリします。

 

テーブルやソファを載せて時間がたつとその足の跡がつきますが、

キューティクルの形状記憶効果、弾力効果で自然に元に戻ります。

また、天然ウールは燃えにくく、

万が一焦がしたりしても燃え広がりにくいので

その部分の表面を カットすれば全く目立ちません。

 

特に高山の厳しい環境で育ったひつじのウールは

たっぷりの油分を含んでおり、

ギャッべはその洗浄の工程で あえて油分を落とし切りませんから

「防汚効果」「防虫効果」に優れているんです。

 

何より、ふわっとしっとり気持ちいい感じと、

遥かシルクロード「イラン、ザ―クロス山脈」の懐で

織りあげられたその情景や、

織り手のこころに想いを馳せるひと時が、

いいんです。